医療機関での看護師の職務は患者にケアを提供する上で、立ったままの姿勢が多いことから妊娠中の方は健康管理に注意が必要とされます。特に、妊娠して安定期に差し掛かったナースの場合は胎児への影響も考慮し、健康管理に勤める事が必要です。看護師の場合は身体の自由の利かない入院患者の体位交換や、日常生活の介助など職務の性質上、腹部が圧迫される姿勢になってしまう事も多いので、早産の可能性が出てきてしまいます。そのため、妊娠が判明した時点では、出来る限り腹部への圧迫を強いられる姿勢は回避し、骨盤をサポートするコルセットなども装着して、腰痛を防ぎながら勤務にあたる事が大切です。また、看護師という職務上、治療や検査などの種類によっては身体に有害な影響を及ぼす医薬品や放射線への照射が余儀なくされてしまう可能性があるため、妊娠した早期の段階で上司に報告して適切な対応をとる事も大切です。
とりわけ重要なのが、妊娠中の休息方法です。妊娠中は腰への負担を少なくするためにも、出来る限り腹部への負担を軽くする事が大切なので、体重を掛けないために椅子に座ることを心掛けなければなりません。そのため、妊娠中のナースは、定期的に休息をとり、腹部にかかる圧迫や背筋や臀部の周囲の筋肉への負担を緩和す事が求められます。勤務中に定期的な休息を入れ、身体の特定の部位へかかる負荷を軽減することができれば、腰痛も回避する事が可能になるでしょう。